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2005年03月14日

思い出の『男衾村 - 復興計画』

約6年半にわたって地域紹介&写真素材サイト『男衾村 - 復興計画』を運営されきたT.Iinoさんが、今日の作品のアップを最後に、定期更新を一旦休止されることになりました。
私もほとんど毎日のように楽しませていただいてきた、最もお気に入りのサイトの一つでした。

『男衾村 - 復興計画』
http://www.obusuma.com/

プロフィールによると、今は22歳の大学生とのこと。
そろそろ社会人になる準備で忙しくなる頃でしょうね。
私がIinoさんの作品世界に初めて触れたのは、確かまだご本人が高校生の頃のことだったと思います。
身近な草花や昆虫、空や森や田畑を細やかに見つめる瑞々しい感性、そして、うんと大人びたウェブデザインや選曲センスの良さに一気に引き込まれてしまいました。
それは、長距離通勤に忙殺されていた当時の私に、再び写真を撮る喜びを思い出させてくれた、今でも忘れることのできない衝撃的な出会いだったのです。
後の私に自分のサイトを開設する勇気と、貴重なヒントを与えてくれた、言い換えると“恩人”と呼んでも良いくらいの影響を与えてくれた若者の一人になりました。
驚くべきことにIinoさんは、開設間もない頃を除けば、今日の日を迎えるまで一度も毎日の作品アップを欠かしたことがありません。
その間発表された作品は、実に2,500枚を数えます。
そのクオリティの水準も常に一定の高さを維持していて、本当に頭の下がる思いです。

説明が後になりましたが、男衾(おぶすま)という村は、すでに地図上には存在しません。
50年前の“昭和の大合併”で私の住む小川町のお隣り、寄居町の一部になりました。
(その翌年、旧男衾村の一部が寄居町から小川町へ編入された経緯があります。)
今は、東武東上線の駅名や公共施設などに、往時の名をとどめるに至っています。
Iinoさんのお住まいは、よく写真に撮られる風景の様子から、小川との町境に近い地区なのではないかと想像しています。
それだけに『男衾村 - 復興計画』には特別な親近感もあり、また張り合いも感じていました。

サイト休止はやはり残念な思いが残りますが、今、こうして画面の向こうに、幻だった『男衾村』の生き生きとした姿がよみがえりました。
Iinoさんが心の中に描いてきた計画が完成したことに、心から祝福の言葉を贈りたいと思います。
おめでとう、そしてどうもありがとう。今まで本当におつかれさまでした。。。

項目: 写真・カメラ

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